小説の名残

前に読んでていた本の感想や
読み終わってすぐの小説の感想などを書いて行きたいと思います。

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2012.08.17 Friday

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ラブオールプレー ラブオールプレー風の生まれる場所

2012.08.09 Thursday 20:09
評価:
小瀬木 麻美
ポプラ社
¥ 651
(2012-03-06)
コメント:この先輩すげーよ。先輩たちすげーよ。

JUGEMテーマ:小説全般

バトミントンを舞台にした小説です。

ラブオールプレーとその続編風の生まれる場所

両方ともつい最近読んだのでまとめて書いちゃいます。


ラブオールプレー

中学生の時に青少年っぽい理由でバトミントンを始める
水嶋亮が主人公です。

ただ、彼の仲間たちが凄く個性的!
とは言えませんが、彼らの個性が凄く素敵ですし。

こういう高校時代ってなかなかないとは思いますが
私は憧れましたし、今でも憧れます。

それぞれがそれぞれの課題にぶつかったり。
それでもチームのために前へ進もうという気持ちが見えたり
本当にただ純粋にバトミントンをしている彼らを小説で追うだけです

でも、ただそれだけなのに気持ちが熱くなります。

この熱さは一体なんなんだろうと思うくらいに
青春の熱さを一緒に体感できるなんて本当に素敵だった。
インターハイを目指し、その優勝を手に出来るかどうか。
それを一緒に体感してあげてください。


ラブオールプレー
風の生まれる場所

前作の主人公の先輩である遊佐賢人の話
彼はカリスマ性の高い選手であると同時に
前作の主人公のライバルであり、仲間でした。

その彼の高校時代の思惑だったり。
卒業後の彼を追うことが出来ます。
前作で出てきた高校時代の仲間たちも結構出てきたり。
ライバルとして現れたりするので。
彼らの成長もうかがえます。

確かに彼はカリスマがあって天才肌ですが。
ただ、それに甘えることのない気持ち。
それとダブルスで一緒にやってきた横川との信頼関係だったり。

私はそういうカリスマ性だったり天才肌のところはないです。
だからこそそういう人の気持ちを少しでも知ることが出来たり。
彼らもただそれに甘えているだけではない。
って思えた。

大学と高校のバトミントンの違いはあるにしても。
仲間たちの絆って簡単に消えないんだ。
と思うと、なんだか青春って素晴らしいな。って感じられる。

また青春を感じたいなと思った時に必ず再読します。 
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ラブコメ今昔

2012.06.25 Monday 20:02
評価:
有川 浩
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 620
(2012-06-22)
コメント:凄く甘くて凄く温かな気持ちになるし、もう言葉にするのは難しいけど、好きだ

JUGEMテーマ:小説全般

いつもいつも思うのだが。
この人の書く自衛隊物はとても好きだ。

ラブコメ今昔。
元々本屋さんで観ていて、読みたいな。
とは思っていた作品だったのですが。
自衛隊物のラブコメだとは思いもよりませんでした。笑
正直、有川さん風の昔のラブコメってこんなだよ。
みたいな感じかと思っていたら。

がっつり有川さんの自衛隊物のラブコメでした。

一つ一つの物語は確かに甘いです。
そして、読んでいて微笑ましいものもたくさんあります。

だけど、正直この作品を読んで痛烈に感じたとことは
私たちが普段生活している中で自衛隊というのは訓練に励み。
出来るだけ表に出ないことが大事なことだし。
それがわたしたちにとっての一番の幸せなことです。

だけど、彼らは私たちが危ないと思った時。
危険になってしまいそうなときに我先にと誰かのために。
と、危険を顧みずに赴きます。

中東で行われた自衛隊派遣。
正直今までは大したこととしてとらえていませんでした。

しかし、決して単純なことではなかったと思います。

短編の一つ一つを読んでいくにつれて。
私たちを守る自衛隊の人たちを考えさせられました。

そして、その自衛隊の人の伴侶の人たち。
または家族。両親。兄弟。
彼らのことも考えてしかるべきなのかな。
と、大したこともできないのに考えてしまいます。

もしも、私に出来る何かがあるとすればそれを必死に誰かのためにやってあげたいな。

と考えさせられました。

一つ一つの物語がすべて好きですが。
その中でも、『広報官、走る!』の中に出てくる台詞がとても印象的で忘れられません。
その台詞だけ引用させていただきます。

嫌な方は頑張って飛ばしてください。笑

「そういう任務こそ、僕らの『本番』ですから。いつ来るか、どこに来るかも分からない『本番』のために、僕らは毎日毎日訓練に明け暮れているわけで。」

この『本番』は来ない方がきっといいんです。
だけど、彼らはこの来ない方が良い『本番』のためにどれだけ辛い訓練をして。
どれだけの想いを持っているのかな。

私たちも仕事をしています。

だけど、今私はプライドを持って仕事をしているとは言えないんです。
残念ながら。

ですが、私も自分の仕事にプライドを持ってしたいと考えさせられました。

そして、考えるだけではなく。
プライドを持って、お客様と向き合って行きたいと痛烈に感じさせれました。

伝わらないと思いますし。
見てくれるとは思っていません。
だけど、有川先生ありがとうございます。 
有川浩 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

ビブリア古書堂の事件手帖3

2012.06.22 Friday 19:40
評価:
三上延
アスキー・メディアワークス
¥ 578
(2012-06-21)
コメント:私たちだって好きな本があり、それで人と繋がったりします。本と家族。そういう繋がりがある作品だと思います。

JUGEMテーマ:小説全般

待ちに待ったビブリア古書堂の事件手帖の第三巻です。

前回、栞子さんと栞子さんのお母さんの確執が判明し。
その理由もわかりました。

今回は家族と本との繋がりが強く描かれています。

夫婦の絆
新しく生まれ来るものへと託す想い
未来へと続く願い

私たちは一つの本を通して色々な気持ちを伝えます
その一つ一つの気持ちは時として通じない場合もあります。
または、違った意味でとらえてしまうこともあるでしょう。
そして、その気持ちとは違った意味でとらえてしまったり
私たち自身がそれをゆがめてしまうこともあります。

たった一冊の本が人をゆがめてしまったり
または幸福な気持ちにしてくれたりします。

そして、私自身多くの本を知りません。
特に最近の本くらいしか読まない私としては出てくる作品を知らないことの方が多いです。

ただ、だからこそ五浦君と一緒にその本を少しだけですが、知れて
それが少し嬉しいなって思う部分があります。

今回は本だけではなく。

家族っていうのも一つのテーマになっていて、それぞれの家族への想いが詰まった作品だなー、と思いました。
凄く有名な本を持っているわけではないですが。
俺にとって大切な本を大切な誰かに遺したいなと思いました。

後、今回栞子さん可愛いです!

あんまりプライベートなシーンが少なかった作品ですが。
今回の栞子さんのプライベートの部分は正直好きですw

またまた後が気になる感じで終わっているので
続きが気になる感じですw

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シグナル〜月曜日のルカ〜

2012.06.21 Thursday 18:00
JUGEMテーマ:邦画
初の小説以外の感想ブログになります。

ちょっと遅くなったのですが。
シグナル〜月曜日のルカ〜を本日観てきました。
その感想を書かせていただくので。
ネタばれ等を含みますのでご容赦ください。

読みたい方は続きをどうぞ。

続きを読む >>
関口尚 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

夜の国のクーパー

2012.06.21 Thursday 17:18
評価:
伊坂 幸太郎
東京創元社
¥ 1,680
(2012-05-30)
コメント:聞いたことがあるようで、見たこともあるようででも、どこか伊坂さんらしい作品だったような気がします

JUGEMテーマ:小説全般

主人公は妻を寝とられた男と
とある国の猫

とある国は『鉄国』と呼ばれるところと戦争をしていました。
しかし彼らは戦争に負けてしまい。
鉄国の支配を受けることになる。

だが、彼らの王は問題ないというのだが。

誰を信じ。
誰を信じないのか。

そして、クーパーとは?

謎の杉が白く変化をして、人を追いかけてくるという。

そのクーパーを倒すと人は消えるそうだ。
彼らから出る液体は人を消す効果があるという。

はてして、そのクーパーの正体とは一体。

謎だらけだけど、どこか不思議と読みやすい。
そんな感じでした。

俺はクーパーの話が好きでした。
複眼隊長の話とか好きだったんですけどね。

後はキャラクターが個性的(いつものことだけど)だったのと
猫から人間を観るので、完全に第三者視点で人を観ることが出来た気がします。

複線の拾い方なんかはいつも通り俺は好きでしたが。
最近の傾向通りすべて拾ってはくれません;;
そこはもう読者が勝手に考えるしかないのかな?
って感じでした。

伊坂幸太郎 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

水底フェスタ

2012.02.09 Thursday 20:25
評価:
辻村 深月
文藝春秋
¥ 1,500
(2011-08-24)

JUGEMテーマ:小説全般
 
ある密閉された村で行われるロックフェス
通称ムツシロックフェス
そんな中偶然出会う少年と女優

彼と彼女が出会う時に
この村の『秘密』が少しずつ明かされていく。

睦ツ代村に不満を抱く少年
湧谷広海は自分だけがそのフェスの意味に気付き。
本当に楽しむことのできる村人であり、それを心底楽しむことが出来た。

ただ、その彼女と出会ってしまったがために、大きく運命は変わる。

その村には村人の中でしか通用しない『秘密』が多く隠されていて
その『秘密』を握っていて女優の織場由貴美と出会う。


この『秘密』の部分の押しが少し弱かったかな。
と思う部分もありましたし。

暗い内容は期待していた通りの暗さでした。

人の内面 『秘密』 を少しずつ解き明かす面白さと
誰を信じたらいいのか、誰も信じられないのか。

主人公と一緒に読者さえも疑心暗鬼にさせられました。

ただ、これは二人の恋の物語だと思います。
愛とかそういうのじゃなく恋だと思います。
恋愛でもない、ただ一つの恋。

多分ありふれた小説の中の恋の物語でもあるし。

でも、この二人の恋はたった一つだったとも思う。


ただ、俺の中で少し残念なのは。
もうちょっとそれぞれの人物にスポットを当てて
その人それぞれの心情を表してほしかった。
なので、分量が気持ち足りなかった。
もう少しだけ長く書いてもらえたら満足出来たような気がする。

辻村深月 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

もうすぐ

2012.01.17 Tuesday 18:14
JUGEMテーマ:小説全般
 
女性の命を産むということに目を向けた作品です。

命をはぐくむ難しさや
それを知らない男の人に向けて是非読んでほしいなと思う作品です。

女性は子どもを産みますし。
それを育てて行くのは男性と女性と二人いないと難しい時代です。

ただ、それを理解し、そして実践するのは女性がメインになっています。

これを読むまで女性の子どもを産むことについて考えたことはほとんどありません。

恥ずかしい話ですが。
実際にそうなのですから。

この物語の主人公は女性です。

決して誰がというわけではありません。

物語を進めるのは女性の記者ですが
その人と一緒に命を産むということに真剣に考えさせられました。

特に男の人ですが
女性の産む行為に対して無関心なことが多いです。
全員ではないですが。

男の人は子どもを産めません。
その痛みを理解することはできませんし、理解する機会なんて訪れません。

ただ、この作品を通じて
女性の子どもを産むことへの理解を深めることが出来ると思います。

僕は少しですが理解を深めることが出来ました。

本当に少しのことなんですが

この作品を通じて自分を産んでくれたこと。
生を受けたことに対して感謝の気持ちが生まれたことは確かです。

男性であろうと女性であろうと
この作品から受ける何かは大切だと思う作品でした。

産まれること
産むこと

それを真剣に考える機会を与えてくれた作品で
再読したいなと、感じられました。
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少女ノイズ

2012.01.17 Tuesday 07:27
JUGEMテーマ:小説全般
 
殺人現場の写真を撮る趣味を持つ主人公高須賀と
優等生を演じ続けなければならないという空洞を持つ少女斎宮瞑

二人が出会い、恋に落ちていく物語


っていう風に言ってますけど。
ミステリーです。

スカはとある事情により、ある有名塾のアルバイト講師として務めるが。
それは通常よりも大きく異なるバイトだった。
瞑という成績優秀だが一切授業に出ない少女と一緒にいるという。
ただそれだけのバイト。

そこで二人が出会う。

そうして、5つの事件が起きて
その中で二人の関係が進んでいく。

大きく変化するわけでもない

だけど、変化がないわけじゃない。

有川さんの名前が帯にあったので買って読みましたが。
キャラ読みでも十分な面白さがありました。

有川さん好きには解説もオススメな感じがします。


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Another(上)(下)

2011.12.07 Wednesday 20:13
評価:
綾辻 行人
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 700
(2011-11-25)

評価:
綾辻 行人
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 700
(2011-11-25)

JUGEMテーマ:小説全般

とある山の中にある村のとあるクラスでのお話。

彼らの学校には”噂”があった。
呪われた3年3組。
学校の七不思議とかそういう類。
ただし、彼らの学校の者からそれは七不思議よりも恐ろしい話。

新学期が始まる頃に。
クラスにいるはずのない”一人”が紛れ込むことがある。
そして、その一人が紛れ込むことによる災厄が起こる。
毎月誰かが死んでしまう。
クラスの誰かの可能性もあるし、その近しい人たちかもしれない。

そして、それは卒業するまでわからない。
卒業してしまうと彼らからその記憶は薄れていき。
誰がその”一人”だったのかも忘れてしまう。

そういうように出来てしまっている。

そして、その呪い、現象、祟り、七不思議
呼び名は色々あるけれども、それを抑えるための手段が、対策が一つだけある。
その増えてしまった人の変わりに誰かクラスの人物を”いないもの”として扱うこと。
である。
そうすることで呪いの力を抑えることが出来る、と。

そして選ばれた少女と。

そんなことを何も知らずに転校してきてしまった転校生の話。





巻末にホラーとありますが。
僕はホラーと知らずに読みました。

ただ、実際にホラーの部分はありますし。
説明の出来ない部分をホラーで補っています。
でも、面白いです。

物語が核心に迫るにつれてミステリーの要素を含んでいます。
誰が犯人=もう一人なのか
それをどのように暴いていったらいいのか。

そして、その呪いや現象が起こってしまう時の衝撃等が凄かったです。

最後の落ちは少し物足りなさがありましたが。
それ以外に関してはとても面白い作品だったと思います。

他の綾辻先生の作品にも手を出してみようかとは思っています。
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オーダーメイド殺人クラブ

2011.10.29 Saturday 19:29
評価:
辻村 深月
集英社
¥ 1,680
(2011-05-26)
コメント:私を殺して。殺すための方法を二人で考えよう。そうして、誰も知らない殺し方を、殺され方を、新しいパターンを二人で創ろう。

JUGEMテーマ:小説全般

自分を殺すための方法を少女Aになるために。
相手には殺してもらう少年Aに。

これは恋の物語じゃない。
俺は通ったことがある。
他の人の誰かもおそらくは通ったことがあるかもしれない。

『悲劇の記憶』

俺が持っている記憶
それは現実が辛くなったときに現実逃避のようなもの。

『死』

その甘美な囁きに魅入られたことが誰しもあるだろう。
小林アン 少女A
徳川勝利 少年A
これを夢見た少年少女の辛い現実との戦いであり、逃避。

少女A、小林アンは学校という狭い世界の中の上部に位置するリア充
昆虫系男子少年A、徳川勝利

学校という狭い世界では色々なヒエラルキーがある。
自分たちを上位に見ている人材と
その上位に位置していると信じて疑っていない者たちを愚かだと見下すもの。
そのどちらにも参加しないもの。

多分上位にいた者には自分たちを見下している者たちがいることを知らない。

だからこそ互いが関わり合う機会というのは少ない。
上位だと信じている者たちが見下しているが見下しているということを誇示するくらいか。

ただ、偶然。
本当にただの偶然によって彼らは出会ってしまい。
互いに少女Aになるために
少年Aにするために。

彼らは彼らの物語を始める。
辻村深月 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |