小説の名残

前に読んでていた本の感想や
読み終わってすぐの小説の感想などを書いて行きたいと思います。

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2012.08.17 Friday

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ラブコメ今昔

2012.06.25 Monday 20:02
評価:
有川 浩
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 620
(2012-06-22)
コメント:凄く甘くて凄く温かな気持ちになるし、もう言葉にするのは難しいけど、好きだ

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いつもいつも思うのだが。
この人の書く自衛隊物はとても好きだ。

ラブコメ今昔。
元々本屋さんで観ていて、読みたいな。
とは思っていた作品だったのですが。
自衛隊物のラブコメだとは思いもよりませんでした。笑
正直、有川さん風の昔のラブコメってこんなだよ。
みたいな感じかと思っていたら。

がっつり有川さんの自衛隊物のラブコメでした。

一つ一つの物語は確かに甘いです。
そして、読んでいて微笑ましいものもたくさんあります。

だけど、正直この作品を読んで痛烈に感じたとことは
私たちが普段生活している中で自衛隊というのは訓練に励み。
出来るだけ表に出ないことが大事なことだし。
それがわたしたちにとっての一番の幸せなことです。

だけど、彼らは私たちが危ないと思った時。
危険になってしまいそうなときに我先にと誰かのために。
と、危険を顧みずに赴きます。

中東で行われた自衛隊派遣。
正直今までは大したこととしてとらえていませんでした。

しかし、決して単純なことではなかったと思います。

短編の一つ一つを読んでいくにつれて。
私たちを守る自衛隊の人たちを考えさせられました。

そして、その自衛隊の人の伴侶の人たち。
または家族。両親。兄弟。
彼らのことも考えてしかるべきなのかな。
と、大したこともできないのに考えてしまいます。

もしも、私に出来る何かがあるとすればそれを必死に誰かのためにやってあげたいな。

と考えさせられました。

一つ一つの物語がすべて好きですが。
その中でも、『広報官、走る!』の中に出てくる台詞がとても印象的で忘れられません。
その台詞だけ引用させていただきます。

嫌な方は頑張って飛ばしてください。笑

「そういう任務こそ、僕らの『本番』ですから。いつ来るか、どこに来るかも分からない『本番』のために、僕らは毎日毎日訓練に明け暮れているわけで。」

この『本番』は来ない方がきっといいんです。
だけど、彼らはこの来ない方が良い『本番』のためにどれだけ辛い訓練をして。
どれだけの想いを持っているのかな。

私たちも仕事をしています。

だけど、今私はプライドを持って仕事をしているとは言えないんです。
残念ながら。

ですが、私も自分の仕事にプライドを持ってしたいと考えさせられました。

そして、考えるだけではなく。
プライドを持って、お客様と向き合って行きたいと痛烈に感じさせれました。

伝わらないと思いますし。
見てくれるとは思っていません。
だけど、有川先生ありがとうございます。 
有川浩 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

レインツリーの国

2011.09.15 Thursday 21:53
評価:
有川 浩
新潮社
¥ 420
(2009-06-27)
コメント:聴覚障害者の恋を描いた作品。純粋であり、その恋に心洗われる気がします。

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普通の健聴者と呼ばれる主人公伸行
中途失聴者になってしまったヒロインのひとみ

健聴者には健聴者の
聴覚障害者には聴覚障害者の意見があり。
そのぶつかり合いとそして、お互いを傷つけあいながらも信頼を獲得していく二人の

戦い

の物語だと思います。

確かに恋愛小説ではあると思います。
本当に大人の恋って感じで良いんですけど
ただ、お互いがお互いを傷つけあったり、本音をぶつけ合うんですけど。
それでも、ぶつかり合っていく度に信頼関係を築いていき
そして、その後の展開もこちら側に投げかけてくれる感じが良いです。

今ではこの二人の恋もあり得ないことではないと思うんです。

彼らの出会いはネットの小説のブログで出会うところから始まります。

ネットというのは便利です。
相手の顔が見えないからこその信頼関係を築けますし。
本音を相手にぶつけることができる。
だからこそ学べる部分があるだろうし。
ただし、その関係というのは現実と違って簡単に切れてしまいます。
今の世の中では結構そういうの多いと思います。
携帯ででしか繋がっていない関係も多いですからね。

簡単に相手との関係を切れてしまう恐怖も書かれています。
これって確かに本当にあり得ることなんで。
ちょっと考えさせられました。
 
有川浩 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

図書館革命

2011.06.23 Thursday 16:33
評価:
有川 浩
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 700
(2011-06-23)
コメント:とりあえず結末になります。落ちるべくところに落ちたかな。って感じで、良かったです。

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図書館戦争シリーズとりあえずの終結を迎えました。
あっという間に読み終えてしまったわけですが。
ちょっともったいない!
再読すれば良いことですが、やっぱり時間かけて読めば良かったとちょっと後悔。

有川さんらしい甘い感じもありますが。

笠原成長したなー、って思います。
確かにちょっとずつ彼女は成長してきていて、それが作品の中でかなり見応えがあったと思います。

ただ、今回の革命では、かなり大きく成長したように思います。

一人で出来ることを出来るだけやっていたし、その成長度合いたるや。
図書館戦争の頃からとは比べ物になりませんね。
何の気なしに人を助けたり、良い案を出したりする所に変わりはありませんでしたけどね。笑

そして、やっぱり甘いところはとことん甘くて好きだなー。
って感じで。

柴崎と手塚に関してはかなり気になる結末のまま終わった気もします。
いや、っていうか、柴崎!!って思いながら読みとおしていましたけど。
可愛かったな。
手塚もこのままだと可愛い感じの青年になりそうな感じで良かったけどね。笑

笠原の成長
柴崎の甘い感じ
手塚の尻に敷かれ具合
小牧の愛情
堂上の信頼
手塚兄の欺瞞

どれも面白かった。

ただ、有川さんの作品の中には良い人ばっかりじゃなかった。
それは今までの作品から見てもそうだったし、多分これからもそうなんじゃないかな。
だからこそ面白い。

図書館戦争シリーズはまだ二冊続きますが。

とりあえず、全部再読してみようかと思います。
有川浩 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

図書館危機

2011.06.02 Thursday 19:14
評価:
有川 浩
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 700
(2011-05-25)
コメント:ここでの盛り上がりに拍手。柴崎可愛かったー。

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図書館戦争シリーズ第三弾です。

主人公の笠原もかなり面白いです。
体格や行動はかなり男前に描かれているのにかなり心は乙女だし。

でも、一番好きなキャラは柴崎ですね。

自分の出来る限りのことをやろうという意思がすごく好きです。

普段人を励ましたりだとかしない人が励ます姿にそそられます。

今回は笠原の成長が良く見れた作品だったのではと思います。
初めて人を『撃つ』ということの意味。

彼女はおそらく失敗をしないと学べないタイプなんじゃないかな?と思います。
柴崎とか手塚とかっていうのは失敗をしないでも学べるタイプです。
人の失敗を見たり聞いたりすることで自分の失敗を防げるタイプ。

でも、笠原は自分がやったことでないと理解できない。
だからこそ俺は笠原が好きです。
確かに柴崎や手塚みたいに失敗をしないでいる工夫を出来る人も素晴らしいとは思いますが。

ただ、自分が経験したからこそ本当に理解できる部分って必ずあるんだと思う。

他にも感情が素直だし。
それが笠原の個性とちゃんと結びついている。



玄田隊長のかっこよさが半端じゃなかった。
今までもかなり無茶なことをして笑わせてくれたりとか、ひやひやさせてくれたりとか
色々あったけれど、今回は本当にすごい無茶をしてくれて

稲峰指令も、色々ありました。

折口さんもすごかった。
かっこ良かった。
誰かを信じる自分を信じるって感じがとても良かった。
意志の本当の強さを見れたかな?と思います。

今回はいろんな出来事があり、それを一冊にまとめられる
有川さんの凄さに感動しました。


有川浩 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

図書館戦争・図書館内乱

2011.05.18 Wednesday 06:52
評価:
有川 浩
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 700
(2011-04-23)
コメント:内乱があるとわからなければあまり面白くなかったかも。

評価:
有川 浩
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 700
(2011-04-23)
コメント:柴崎と手塚にかなり好感が持てて面白かった。笠原もおばかなところは相変わらずで面白かったけど。笑

JUGEMテーマ:小説全般
 
この物語は自由に本を読む権利を検閲という方法により
法的に奪われるところから始まる。

主人公の笠原郁は幼いころに検閲によって読みたいと思っていた本を
良化委員という組織により奪われそうになったところを『王子様』に助けられる。

この出来事により笠原は図書館の防衛部を志望する。

図書館にはいくつかの組織があり、図書館を防衛することを任務とする部署に配属される。


基本的に主人公の笠原はおばかでまっすぐな少女で。
その周りの人たちが笠原の一挙一動に振り回されるドタバタ劇のようなものが多いが。
それがなかなか面白いなー、と思う。
作者もあとがきで書いているのだが、彼女が一体何をしでかすのか。
それが見ていて面白い。
笠原の同室の柴崎が自分的には結構好きなのだが。
周りのキャラクターたちが笠原に影響されたりしながら
自分のことを考えたりする機会を得ていく(笠原にはその自覚はほとんどない。)

図書館内乱の次の図書館危機がかなり気になる感じで終わっている。

正直な話図書館戦争だけだったらあまり面白くないかな。で終わっていたのだが。
図書館戦争は実はハードカバーで一度買ったのだが、あまり興味が持てず。
次に移れなかったのだが、文庫が出ると知ったので買ってみたら。
これが内乱はとても面白くて好きだ!って思えた。

設定もかなり行政的な部分が多く
それに対抗するために図書館の方の歴史にもかなり興味が沸いた。
実際あまり歴史などには興味がないのだが、ファンタジーとはいえ
かなりこの図書館問題には興味をそそられた。

是非、この図書館の歴史についてもこの後の作品を読んで知っていきたいと思わせられた。
有川浩 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

キケン

2011.03.03 Thursday 20:53
評価:
有川 浩
新潮社
¥ 1,470
(2010-01-21)
コメント:大学の頃、僕らは必死だった。必死に遊んで必死にふざけてすべて必死だった。それを思い出せる作品だった。

JUGEMテーマ:小説全般

とある工科大学での話。
その大学ではキケン、と呼ばれる部活がある。

ユナ・ボマー上野
名字を一文字隠した大神。

と、後は彼らについていく一回生。

大学ってこんなに楽しかったな。
そういえば、いつも必死だったな。
でも、彼らの必死さから言えばまだだまだ必死になれたな。
惜しかったなー、とも思う。

でも、俺は精いっぱい大学生をやったし、やりきった。
だからこれで良いんだ。

今はその大学の頃の楽しかった思い出に浸ろうかな。

そういう風に思える時間はきっとみんな持っている。

この楽しみを子どもが出来た時に感じてほしい。

そう思えたな。
初めて子どもが出来るのも良いかな?なんて思えた。


上野は常に必死。
一生懸命、だけど、少し犯罪チックなところが面白い。
普通じゃ考えられないことを彼はやるし、それをみんなに強要する。
でも、こんな先輩がいたらな。ってきっと思えるような人だと思う。
確かにとんでもないけど、だからこそきっと見ていて
一緒にいて凄く楽しめる人だと思う。

一回生もみんな良いキャラだし。
大神も良い味出してるし。

この小説はたまりません。 
有川浩 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

クジラの彼

2010.07.06 Tuesday 05:10
評価:
有川 浩
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 580
(2010-06-23)

 いっぱいニヤニヤしました。
つい夜なのに恋したいと叫びたい気持ちになりました。

有川浩の短編恋愛小説です。
それ以前に発売されていた。
『空の中』『海の底』の番外編が入っています。

恋したいなー。

↑リアルな叫びです。笑

最近はそういう風に思うことが減ったのですが。
クジラの彼を読んだらほんとに恋がしたくなりました。

女の子が可愛いのなんの。

どの女の子も個性的で可愛いです。
この間読み終わった『バイバイ、ブラックバード』とは全く違った個性的な女の子でした。
女の子って言うより乙女って感じです。

6人の乙女たちが繰り出す激甘なラブストーリー。
これを読んだら恋がしたくなることでしょう、おそらく、多分。笑

ちなみに、『クジラの彼』を読んで『空の中』『海の底』に興味が出ることでしょうが。
この二つに関しては『クジラの彼』とは少し違って
SF小説ですので、根本的な部分は同じですが(作家が同じですからね。笑)
雰囲気が違いますので読む際は少し覚悟をしてから読んでくださいね。
でも、高巳、夏木、冬原たちの出会いだったりが見れてそれはそれで面白いかもです。
最初に『クジラの彼』からスタートしても楽しめると思いますので。
是非手に取ってみてください。

有川浩 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

シアター!

2010.04.29 Thursday 12:56
評価:
有川 浩
アスキー・メディアワークス
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(2009-12-16)

JUGEMテーマ:小説全般
 
主人公は俺の中では三人
司、巧、千歳
他のキャラもかなり際立ってました。
石丸と小宮山が少しキャラ薄いかなー。
って感じもしましたけど、でも、十分存在感はありました。
茅原(かやはら)、名前が覚えられなくて何回もページ戻ってしまいました。笑

小劇団、というのに俺も縁がありません。
この小説は小劇団を取り扱った小説です。
シアターって名前なので映画かと思いましたけど。

名前の演劇って見る機会が少なくて・・・。
これを読むと一度見てみたいし、なんなら参加してみたい!!
って思ってしまいます。

恋愛事情も色々からんでは来るんですけど。
だからと言って甘酸っぱい何かがあるかといわれるとありません。
みんな自分たちの劇団のことに一生懸命だから
そんな相手が好きだ。
といった感じでみんな一歩引いてる。

それが少し淡くて、でも俺は好きです。

巧は演出家
司はしがないサラリーマン
千歳はある仕事をしながら劇団に足を踏み出します。

巧には大きく二つの転換期がありました。
一つは駄目親父がやってた演劇のワークショップ(親父は役者でした)
そこで、物語を作り、人を動かす楽しさを学ぶんです。
二つ目が千歳との出会い。
これがなければこの小劇団で行う劇を素晴らしいものにしようという気がなかったと思います。
それはそれで間違いなんだとは思います。
いつまでもダラダラやることなんて出来ない。
足を踏み出す勇気がない。
足を踏み出せば離れていく人も出てくる。
それは確かに辛いことかもしれない。
でも、だからこそ、その一歩を踏み出しても付いてくる人たちは本当の友達なんじゃないかな

司はやり手のサラリーマンで、守銭奴
巧の劇団が借金をしてしまった肩代わりをし
財政再建(笑)をするんです。
自分にしかできないこと、自分の夢を相手に託すこと。
なんとなくですが、彼にはそういう気質が見える気がします。

小劇団ってやっぱり色々あるんですね。
どたばたしてて、でもしっかりと一つの方向に向かっていく
お金をもらうことの大切さ。
そして、その責任を感じながら仕事をする。
もう大人になって、仕事をするということは遊びじゃないんです。
遊びながらでも大丈夫なのかもしれない。
でも、遊びではない。道楽ではないことを感じなければならない。
そんな気がしました。

すごく楽しめました。
ただ、最後の落ちが少し残念だったので
★4にさせてもらいました。
有川浩 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |